シャガールの代表作と評価

マルク・シャガールはロシア(現在はベラルーシ)出身の画家です。
主にフランスを拠点とし、20世紀に活躍しました。
どこか幻想的で詩情あふれる作風を持ち、特にその豊かな色彩表現が特徴です。
油彩・水彩・版画など多くの作品を手がけましたが、主に取り組んでいたのは版画です。
はじめは銅版画中心でしたが、第二次大戦後はリトグラフに専念するようになったということです。
シャガールの作品は「愛」をテーマとしたものが多く、「愛の画家」とも呼ばれています。
その愛は故郷への愛であったり、妻ベラへの愛であったりします。
特に恋人や結婚をモチーフとした作品では、生涯最愛の妻と言われるベラの存在を感じさせます。
代表作には、「青いサーカス」や「エッフェル塔と新婚夫婦」などがあります。
「私と村」も有名で、学校の美術の教科書で目にした方も多いのではないでしょうか。
シャガールのリトグラフでは最高傑作ともいわれる「ダフニスとクロエ」があります。
また、当時の当時のフランス共和国文化大臣に依頼され、オペラ座の天井画の制作を手がけました。
「ロミオとジュリエット」などがそうです。
ほかにもオペラ座では、モーツァルトの「魔笛」の初演のためのポスター制作と、この公演の舞台装置と衣装も担当するなどの活動もありました。
1966年には、17点の連作『聖書のメッセージ』をフランス国家に寄贈しています。
生前よりシャガールが高く評価されていたことがわかります。
その人気は現在においても衰えることはなく、我が国においても美術館で展が開催されれば連日盛況を見せるなど、非常に人気の高い画家のひとりです。

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