シャガールという名前は、絵画に興味のない人でも耳にしたことがあると思います。
また、名前は知っているがどんな人なのかは知らないという方でも、知らない間に作品を目にしている可能性が高いでしょう。
そして、代表作をみてその幻想的な表現を体験してしまうと忘れようのない印象を残すはずです。
彼の作品は奥さんのベラへの愛をテーマとしていることが知られています。
そのために愛の画家とも呼ばれていることに焦点をあてながら、作品を3点紹介しましょう。
まず、1911年の「I and the Village」です。
まるで絵本かものがたりを読むようなこの作品は非常に有名な代表作であり、彼の内面に触れることのできるものといえます。
つぎは、1914年から1918年の「街の上で」という作品です。
恋人同士と思われる男女が空を飛んでいる様子が描かれています。
ふたりはもちろんシャガールとベラですが、愛の画家としてのスタートラインともいうべき作品でしょう。
そして、1915年の「誕生日」です。
彼の誕生日に花をプレゼントしているベラが描かれていますが、やはりふたりがただよっている感じがします。
以上の3作品をみただけでもシャガールの作風と人柄がうかがえるのではないでしょうか。